先生のバカ。 こんなにドキドキしてる心臓の検査とか何の意味があるのよ。 先生は何事もなかったかのように淡々と検査を進めていく。 … さっきと違って超真剣。 ギャップ大きすぎだし。 「はい、終わり。」 「ありがとう。」 「どういたしまして。」 それから先生は検査の道具を全部片付けた。 そして、検査の時みたいな真剣な面持ちで言った。 「瑠璃、」 「うん?」 「…手術、してみないか?」 「へ?」