『18歳なりの不安があるのかもしれないけどね!30女には30女の遠慮があるのよ!将来これからのあんたに対するね。

あんた達、お互いがお互いを自分の檻から逃がそうとしてる!
ボロボロの二匹の鳥は、じゃぁどこに行けばいいわけ?!
傷を癒せるのはお互いしかいないでしょう!

できることが限られてる?
できる限りの事すればいいじゃない!

余計な事ばっか考えてないで本能的に動きなさいよ!』









『‥‥‥簡単に言うなよ。』



奈美さんの肩をつかむ。




『余計な事じゃねーんだよ!
あんたに俺の何がわかるんだよ!
俺には‥あの人を危険に巻き込まず幸せにできる自信がない‥!』





『幸せ幸せって‥‥』


今度は奈美さんが俺の肩をゆする。



『幸せがどうかは文子が決めることでしょ!!!』