音楽、本、映画、友情、恋、、
真剣な話から馬鹿みたいな話まで、話はつきなかった。


恋愛については、カナは私と高瀬の事を知る唯一の同級生だったし、それは向こうにとっても同じで、お互い心強かった。


彼女とは、話せば話すほど気が合うことに気付いた。

そしてカナの大人っぽい考え方に感心した。

しかし同時にそそっかしい一面もあって、いつもどこかしら傷をつくって登校してくる。

そのエピソードで毎日笑わせてくれる。


全部ひっくるめて魅力的な子だと感じた。




心に余裕が生まれて、亮太ともまた元通り仲良くなった。


二人のおかげでアコ達が男子に変な噂を流しても彼らはそれに聞く耳を持たず仲良くしてくれた。






それでも嫌がらせが終わることはなく、カナや亮太に笑顔を向けられない日もあった。

しかし、そんな自分も認めてもらえた。


彼らには少し無理をするのも不思議と苦ではなかった。

毎日毎日、冷たい視線を受けながらも、胃の痛みはそれほどでもなくなった。