『ねぇーちょっとーふざけるのはいーけど中に荷物あるからあたしら帰れないんだけどー!ねーってば』
そういいながら女子の一人が窓を叩いてるのをつきとばし
私は側にあった消火器でガラスを思い切り割った。
普段の私からは考えられない行動である。
女子のキャーっという声と、中で男子が驚く声が同時に響いた。
『キャハハッッキモ子がついにキレたよ〜!!』
笑い声を無視し、割れた部分から鍵をあけ、窓とカーテンをバッと開いた。
しかし、次の瞬間私はその行動を後悔した。
『……や……っ』
教室の中の光景は、目を覆いたくなるほど悲惨なものだったから。
他の女子達も中を覗き込み、言葉を失った。
『ちょ…男子…やりすぎだよ…』


