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『・・飽きないの?ゴミ以下ね。ガキが。』




先生はそういって、あざわらって出て行った。

見たこともない、冷酷で見下した表情をして。




ちなみに今日のいじめは、ボンドをバケツに入れて頭から浴びせるというものだった。



出て行く際、先生はそのバケツをリーダー格の男子に投げつけた。





いじめを実行するやつらは、いつもは高らかに笑っていたが、今日は先生が出て行った後、しばらく黙って静かにドアをにらみつけていた。

そして、ふっと不気味な半笑いを浮かべ、こそこそと集まって話をしていた。


なんだか、嫌な予感がした。






事件は、午後の講習の時間に起きた。







昼休みが終わり教室に向かうと、女子がドアの前に集まっている。



鍵がかけられていて中に入れないようだ。

見ると、廊下側の窓には黒いカーテンが隙間なくひいてある。


中からは男子の馬鹿みたいな笑い声とガタンガタン机が倒れる音が聞こえる。






明らかに様子がおかしい。



頭の中に、さっきの先生の顔と、男子の目がぐるぐると浮かんだ。





さーっと、血の気がひいていくのがわかった。