何度でも Lovin' you!~season 1~




「そっか…覚えていてくれたんだ」


何だか胸がいっぱいで、そう言うのがやっとだった。


永瀬さんは私の手を離すと、


『俺みたいに、野島さんのこと覚えている人ばかりじゃなくても、

あなたが看た患者は、体のどこかであなたのことを覚えていると俺は思いますよ』


永瀬さんて、意外といいところあったりして…



『じゃ、俺帰ります。

昨日の今日なんですから、仕事に行くまでおとなしくしててくださいよ』


永瀬さんは立ち上がると、玄関へと向かった。


「待って!家どこ?車で送ってく!」


車のキーを持って、彼の後を追った。