「……ごめん」 「いいの、仕方ないわ」 彼女に求められ、私はそれを受け入れた。 彼女を満足させてあげられるはずだった。 「本当に……」 「大丈夫よ、私がいけなかったの。いそぎすぎたのね」 謝る私に彼女は穏やかに微笑んでいた。 しかし、その微笑みを見ても私の落胆した心は軽くならなかった。 どうして…どうして出来ないんだ? 途中まではうまくいっていたのに…。 ベッドの上で膝を抱えた私の肩を、彼女は優しく抱いてくれた。