教官は常に入れ替わる。


 新陳代謝が激しいのだ。


 そういった難しい時代に、ボクも愛海も学校に通って授業を受けながら、日々楽しく過ごしている。


 ボクは夜勤のバイトがあり、彼女は教員免許の取得と原稿の執筆があるからだ。


 互いに充実した日を送れていた。
 

 夏場とあってか、夜勤明けの朝がとても辛いのはボクも経験している。


 軽くスタミナが付く朝食を作って食べ、毎日学校に行っていた。


 だが、その日だけは時間がなかったのでコーヒーだけで済ませ、キャンパスに行く。


 ボクもさすがに大学に着くと、グーとお腹がなり、愛海に、


「ちょっとごめん」


 と断って、お菓子や栄養ドリンクなどが売ってある売店で、すぐに栄養補給が出来るようなゼリーを買って、食べた。


“何とか昼までは持つかな”