ありうる。

 
 文壇という世界は実に難しい。


 ところが、愛海はその実力社会でたくましく生き抜いていくことを誓っているようだ。


 それに彼女の才能は留まることを知らない。


 何でも愛海が言うには、パソコンの前に座ると、頭の中に小説のワンシーンにしようとする風景が浮かんできて、彼女はそれをそのまま文章に書き綴っているらしい。


 だから、愛海の書く小説は想像力の世界なのだ。


 そしてその想像力は湧くように出てきて、ボクも彼女の書いた作品はリアリティーがあると思っていた。


 小説なら何でもそうなのだが、何にも増してリアリティーや、細部が丁寧に描写された臨場感のある作品がいいのだ。


 読者はそれにぐいぐい引き込まれるからだった。


 それに愛海は性描写も上手だ。


 とても品のあるベッドシーンを描く。