「あたしも一杯もらえる?」


 と言ってきた。


「ああ」


 ボクが頷き、彼女に沸きたてのお湯で淹れたインスタントタイプのコーヒーを淹れて、マグカップを手渡す。


 ボクも愛海もすっかり寛いでいた。


 ベッドに敷いてあるシーツは少しよれていて、彼女がそれを直してくれる。


 ボクたちは朝一のコーヒーを飲みながら、リラックスしていた。


 前夜、ボクと愛海は小さなベッド上に横たわり、愛を交わしていたのだ。


 ボクたちは互いに満たされたのだった。


 通じ合って、気心が知れた恋人同士ということで、愛情ある性交に何ら躊躇(ためら)いはない。