と言った。


「冷麺？……冷やし中華？」


「うん。麺をさっと茹でて、付け合せに錦糸卵とキュウリ、ハム、それと紅生姜まで添えた冷麺」


「じゃあ、作ってあげるからちょっと待ってて」


「分かった」


　ボクが頷き、愛海がキッチンへと入っていって、お湯を沸かし始める。


　キッチンは蒸すように暑いのだが、彼女は扇風機だけで何とか体を冷やしているらしく、ボクが買い込んできていた食材で料理し始めた。
　

　トントンと包丁が鳴る音が聞こえ、ボクはリビングでパソコンを立ち上げて、ネットに繋ぎ、配信されてくる情報を見出す。


　ボクは正直相当腹が減っていた。


　昼間、まともに食べていなかったので、極度に空腹を覚えていたのだ。


　しばらくネットサーフィンし続ける。