レートなのだ。


 ボクが口付けを強請(ねだ)ると、愛海もキスしてくれる。


 とても優しく、そして蕩(とろ)けるように甘いキスを……。


 ボクたちはいつもどちらかの部屋にいるときは抱き合いながら、互いの髪の毛の香りを嗅ぎ取り、寛ぎ続ける。


 愛海はすぐにボクの股間へと手を伸ばしてきた。


 ボクたち二人は基本的に両想いなので、抱き合うと素直になれる。


 そう、愛し合うという一点でボクと愛海はすでに一線を越えていたのだ。


 夜空に浮かぶ星が綺麗なシーズンで、これから先、たくさんの思い出が出来そうな気がしていた。


 夏という季節で、ボクたち二人は互いを想い合いながら、ゆっくりと過ごす。


 愛海が三限目の授業を終え、ボクのアパートにやってきたのは午後三時過ぎで、二人して寛いでいた。


 予めケータイで「正門の前で待っててもいいけど」と言ったら、彼女が、