ボクがそう返し、軽く頭を下げて、ロッカールームへと向かう。
 

 上下とも着替えをして、私服を身に付ける。
 

 制服の下は汗だくで、ワイシャツは持ってかえって洗濯しなくても、ルーム内にある汚れ物入れに入れておけばよかった。


 ボクはTシャツに腕を通す前に脇下に軽くデオドラントを振り、ジーンズも履いて、部屋を出、ゆっくりと歩き出す。


 これから自宅であるアパートまで帰って一眠りしたら、学校だ。


 今日も愛海と会える。


 彼女はちょうど三限目に教職関係の必修授業が入っていて、会う場所は正門前のときもあれば、図書館のときもあるのだが、今日はボクの方から誘い、デートするつもりでいた。


 悠洋大のキャンパスは広いようで狭く、ボクも愛海も大学構内を抜けて、別の場所で会おうと思っている。


 何度も言うようだが、ボクたちは気持ちがまだまだ若い。


 返って若すぎるぐらいだった。


 そこら辺りにいる普通の大学生よりも断然無邪気で、おまけに愛情表現に関してもスト