付き合い出してから知ったのだ。
彼女は元からかなり創作に力を入れていたらしく、大学に入ってから二年間の一般教養の授業でも文芸に繋がるような科目ばかりを選んでいた。
そしてちょうど二年生が終わり、春休みである年度末に成績が通知され、愛海はどの科目でも相当高い得点を取っていて、三年生の一年間は授業料を全額免除されることが決まったらしい。
一方のボクは一応授業には出ていたものの、あまり真面目に勉強しなかったので、優はなく最高が良で、ギリギリ可の科目とかそれぐらいの成績ばかりだった。
「祐太、もっと真面目にやらないと」
愛海はボクと会うたびにそう言う。
ボクは愛海と一緒に授業には出ているのだが、ノートを取らないので、試験前になると彼女のノートを借り、必要な分だけコンビニでコピーしてそれで試験勉強していた。
ボクたちは同じゼミにいて、お互い一緒の先生に付き、週一回ゼミを受け続けている。
いくら明治文学と昭和文学は時代の差があっても、担当教官は同じなのだ。
ボクたち二人は講義を受けながら、愛海の方が必要な分だけノートを取り、ボクは相変わらず話を聞き続けているだけだった。
彼女は元からかなり創作に力を入れていたらしく、大学に入ってから二年間の一般教養の授業でも文芸に繋がるような科目ばかりを選んでいた。
そしてちょうど二年生が終わり、春休みである年度末に成績が通知され、愛海はどの科目でも相当高い得点を取っていて、三年生の一年間は授業料を全額免除されることが決まったらしい。
一方のボクは一応授業には出ていたものの、あまり真面目に勉強しなかったので、優はなく最高が良で、ギリギリ可の科目とかそれぐらいの成績ばかりだった。
「祐太、もっと真面目にやらないと」
愛海はボクと会うたびにそう言う。
ボクは愛海と一緒に授業には出ているのだが、ノートを取らないので、試験前になると彼女のノートを借り、必要な分だけコンビニでコピーしてそれで試験勉強していた。
ボクたちは同じゼミにいて、お互い一緒の先生に付き、週一回ゼミを受け続けている。
いくら明治文学と昭和文学は時代の差があっても、担当教官は同じなのだ。
ボクたち二人は講義を受けながら、愛海の方が必要な分だけノートを取り、ボクは相変わらず話を聞き続けているだけだった。


