東から上った朝日が眩しい。


僕は、今日からこの街を離れる。


とは言っても、街にはもう『僕』しか住んでいないんだけど。


『今までお世話になりました。』


誰もいないのに、僕は生まれ育った家にお辞儀をして、この街を去った。