ゆっくり唇が離れて、視野も定まって、息ができた。



「もし今も好きなら、付き合って」




先輩は、少し切なそうな表情を浮かべた。



もちろん答えは頷くだけで、頷いた瞬間また視野がとんだ。



「もっかいキスしたい」




すごい顔近くて、ゆっくり目を閉じた。





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「銀ひどい抜け駆け」


「銀じゃねーし」




佐藤先輩は泣きながら帰っていった。




「あんなに赤くなられたら、こっちも恥ずかしいよ」


「////」




正直なあたしは、今日も先輩に赤面です。