「なに?」 大貴がドアを開けて入ってきた。 「どうしたの?」 出窓に腰掛けるあたしに近づいて、何を言うかと思えば 「一緒に風呂でも入るか?」 あたしは床に滑り落ちた。 「な、なに、だだだって……」 『娘に手を出すな』ってパパが!! 『はい』ってあんたが!!! 慌てふためくあたしを見て「ぷっ」と吹き出す大貴。 床に落ちたあたしと目線を合わせるように、しゃがみ込んだ。