男性不妊と宣告されて~不妊治療闘想記~




朝の病院は既にたくさんの人で溢れていた。


普段は二つのフロアで診察を行っているのだけれど、何故か今日は片方だけで、そのせいか余計に人が多いように感じるらしい。


受付で事情を話し、そのまま近くの椅子へ。


たまたま知った人が声をかけてくれたので少しだけ話す。


彼女は今初めての採卵に向けて頑張っている同士。


不安でいっぱいな事には変わり無かったけれど、少しだけ心が軽くなる。


そして……


診察室にまずは呼ばれた。