男性不妊と宣告されて~不妊治療闘想記~




2008年11月5日。


毎日プロゲストン注射を打っていた箇所が、痒みを帯びている事は知っていた。


朝からその痒みが……一気に全身へ広がる。


痒くて痒くて、眠れないままに全身を貪る。


止められない程の、激しい痒み。こんな事は初めてだった。


そして、眠れないまま時間は朝の4時。


この時点で決めた。


出血は減って来ていたけれど、今日病院で診てもらおう、と。


通院する為には6時のバスに乗らなくてはならない。


5時になり起き上がると、痒い体を少しでも和らげる為にシャワーに向かった私は……鏡に映った自分の姿に絶句した。