男性不妊と宣告されて~不妊治療闘想記~




数回のコールの後、電話に出た受付の女性から看護師さんへと取り次がれる。


先生はどうやらすでに全員帰宅しているらしい。


電話で指示を仰ぐから、折り返し電話を待って欲しいと言われ、


ベッドの上で震えながら待つ時間は永遠の様に長く感じられた。


まるで、いつもの生理の始まりのようなその血の量がただ怖くて……。


その後の具合を確認する事にすら怯え動けないまま、返事の電話が鳴った。


先生の判断は


「もしそのまま出血が止まらないようでしたら、出来るだけ産科のある救急へ行って下さい。明日の9時半~で良ければこちらの病院でも診察できます」


との事だと言う。


ちなみに、私の住んでいる辺りに産科の救急なんてものは無い。