男性不妊と宣告されて~不妊治療闘想記~




目が覚めた時にはリカバリールームと呼ばれる部屋のベッドの上。


少し体を動かすだけで……お腹が痛い。


腕には点滴が繋がっていて……少しでも痛みを和らげようと膝を伸ばしたり、曲げてみたりの繰り返し。


まだ麻酔が効いているのかぼんやりとした中で、時間が過ぎるのを待った。


点滴が終わったら待っているリュウジの所へ戻れる。


そう聞いて部屋を出たのは1時過ぎ……。


8時には病院に着いていたから、随分と長い間病院にいることになる。


寝ているだけでする事も無いので、先に手術を終えた人の術後の説明耳を傾けた。


3日後に移植の予定だから来て下さいね、と皆説明を受けている。


今日、この後


融解されたおたまちゃんと卵ちゃんが出会うんだって思ったら不思議な感じ。


そして、私のお腹の中にも早ければ3日後に帰ってくるんだ


……と思ったのに。