どうやら「強気で行け!」と指示したらしい院長の言葉通り
強い注射をがっつり打った結果、卵大量発生の事態になったらしい。
多い分には良さそうなものだけれど
「僕がガンガン行けって指示出したからなんだけど……(卵が)多すぎる」
と笑う院長。
笑ってるくらいだから大丈夫とは思うけれども。。。
結局少しだけ薬の量を減らすことに。
そして、ここでも告げられる厳しい現実。
「やっぱりね、旦那さんの精子の質を考えると、少し無理してもいい卵を作らなきゃいけないんだよ」
あ……そっか
……だからセトロタイド法に変わったんだ。
とようやく方向転換された意味を知った。
無理をして卵をこんなに作る。
体に負担にならない訳が無い。
それでも、あの日、抜糸の日に言われた
良い卵子は精子の質を上げる効果を持っている、という言葉。
それを改めて心に噛み締めて……
絶対にキレイで優秀な卵を作っておたまちゃんを迎えてあげるんだ!と決意する。


