らくらくとフェンスを越えたボールは、彼の右足へと吸い込まれる。 彼はそのボールをまた高く蹴り、自分の背中でキャッチ。 「サンキュ!」 そう言った彼は、またグラウンドの真ん中へと走り出す。 そして、さっき練習していた技をもう一度…… その技が決まった後に、 初めてサッカーゴールに向かってボールを蹴った。 サッカーゴールの左隅に、ゴールが決まった。 速くて見えないくらいのボールの速さ。 私は、拍手をした。 すごい!! この人、すごすぎる。 かっこいい。 ボールを操るマジシャンだ。