パウダーを振りまきながら、僕は妖精学校への門へと向かう。 空のずっと奥。 雲の先。 「ありがとーーーー!!」 桜子が叫んだ。 涼太は、誰に向かって言ってるんだよと桜子の頭を突っついた。 桜子は、首をかしげて笑った。 桜子、ありがとう。 今、聞こえたよ。 桜子の声。 僕は今気付いたよ。 僕は…… 桜子に恋をしていた。 僕の初恋。