「あ!!わかった」



手をつないで肩を寄せ合っていると、涼太が大声を出した。




「この匂いだろ!!」



鼻をくんくんとして、目を閉じた涼太。



あまりにもかわいくてほっぺにキスをしてしまった。




「桜子、俺も今匂ったよ!春の匂い。俺と桜子の出会った頃の匂い……」




私と涼太は、ずっと一緒にいようねと言い、そっとキスをした。






―桜子目線END―