ゴクンとつばを飲み込む。 寒いはずなのに、暑くて汗が出そうだ。 ゆっくり抱きしめて、そっとまたキスをした。 手を 手を…… 伸ばそうとするけど、ドキドキして動かねぇ。 「やっぱ、だめだよな。ごめん」 勇気がないだけなのに、誠実ぶっちゃう俺。 「いいよ」 じっと俺を見つめる桜子。 桜子も同じ気持ちなのか? 桜子、桜子、桜子――――――――!!! うぉぉぉぉぉぉぉ―――――!