コンビニを出た2人は、またゆっくりと歩き始めた。 「あのさぁ……」 「何?」 「いや、何でもねぇ」 「あっそ」 気まずい空気。 「お前、桜子と付き合わねぇのか?」 優しい淳平は、涼太の気持ちを察したようだ。 「え……」 「両想いなんだろ?とっとと付き合っちゃえば?」 投げやりな口調の中に、淳平の優しさが込められていた。 悔しいはずなのに。