「アイツ…… ムカつくんだけど!!」 何度も振り向きながら涼太は、納得いかない顔をしていた。 「お前が怒るなんて珍しいな。相当桜子に惚れてんのか?」 淳平は、涼太をからかうようにそう言いながら、涼太の背中をポンポンと叩いた。 いい関係。 うん。 いいよ、このふたり。 どうか守って。 トボ助から、桜子を守るのは、君たちふたりの役目だよ。