何せ学校に行く必要がないのだ。

死ぬことが決まっている人間が一体何を学べと言うのか。

加えて、僕は元から活発的に外に出ようとする人間ではない。

外にある娯楽にも大して興味がなかった。

つまり外に出る用事がなくなった。

事実上引きこもりとなった僕に両親は何も言わなかった。

悲しみに暮れていると勘違いしてくれているのだろう、ただそっとしておいてくれた。

なんにせよそれはありがたかった。