僕にキが訪れる

何かを話す時の彼女はとても楽しそうだ。

話し好きなのだろう、まるでネタは尽きないと言わんばかりに話し続ける。

底なしのマシンガンは、しかし時間切れとともに去っていく。

別れ際の彼女はいつも話し足りないのか不満そうであるが、しかし翌日にはまた弾を込めて戻ってくる。

もはや恒例となったあの挨拶とともにやってきて、僕は苦笑しながら彼女によく冷えた麦茶を出す。

ほぼ一方的と言える雑談をして、これはカウンセリングか? なんて思いつつも僕は彼女の言葉に頷き続ける。