僕にキが訪れる

委員長は、しばらく難しい顔をして悩んでいたが、やがて決心したのか、僕の体を動かす手伝いをしてくれた。


「あ、りが、とう……」


笑ったつもりだったけど、それが彼女に伝わったか、わからなかった。



だってその時、彼女の肩は、震えていたから。