そんな感じで、昼食はあっという間だった。

実はそれほど空腹は感じていなかったのだが、お弁当はキレイに平らげてしまった。

本当に、将来はいい嫁になれるだろう。

彼女の夫になる人が、少し羨ましいと思った。


「あー、食べたねぇ」


「ホント。美味しかったよ」


「いやぁ、そんなに褒められると照れるかなぁ……あはは」


そこで僕はふと、彼女に言いたかった言葉を口にした。


「うん、ありがとう」


「え?何で?」


「いや、いろいろと、さ」