クリスマス当日。


いつものように彼は私をチャリの後ろに乗せていた。


「ほい、着いたよ」


そう言って俊が連れてきてくれたのは、前にユリちゃんと一緒に来たケーキ屋さんだった。






俊は知らないだろうけど・・・私、ここで先生のプレゼント買ったんだよね・・・


忘れかけていた記憶が一気によみがえる。


一刻も早く立ち去りたかった。