絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-




あたしはそっと茜の方を見る。

茜は凄く真剣な表情をしていた。




「あのさ、琴弥。

もう笹山さん迎えに来てるよ?」



「へ…?」




あたしは恐る恐る教室の窓から校門の方を覗き込んだ。


そこには、今となっては見慣れた黒いリムジンが一台停まっている。


その光景を見た瞬間、あたしの頭から血の気が引いていくのを感じた。




「わ…忘れてた!

じゃあね!あたし帰らないと」



「ばいばーい、琴弥!」




ニコニコ笑顔で手を振る茜をよそに、あたしは校門まで急いだ。



笹山さん、ごめんなさいっ!

すっかり存在忘れてました…。




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