絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-




あたしの涙が止まるまで、茜はあたしの側にずっと居てくれた。

優しい言葉を何回もかけてくれた。



そんな茜が、一段と大好きになった気がした。




「…というか、なんで茜はあたしが岬サマと何かあったって分かったの?」




涙が止まりかけた時、あたしは茜に問いかけてみた。


あたしの質問に、茜は優しく微笑んだ。




「だって、岬サマに呼び出されてからの琴弥、何だかおかしかったんだもん。


それに、まず笹山さんの事で何かあったんなら、岬サマが何か言う必要ないじゃん。

笹山さんが琴弥に直接言えばいい話なんだし」




「琴弥は鈍感だよね」と付け足した茜は、あたしの机に置いてあるシャープペンシルを触りながら言った。


茜って凄く人を観察してるんだね。




「それよりさ…」




あたしが頬杖をつこうとしていると、なんだか遠慮がちな茜の声が聞こえてきた。




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