絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-




岬サマに毎回のように感じていたあのドキドキ。


岬サマの言葉で、あたしの気持ちはコロコロと変わっていった。

苦しくなったり、嬉しくなったり。




「…茜の言う通りだ。

あたし、岬サマが好き」




あたしは苦しい胸を押さえながら、俯きながらも自分の想いを言葉にした。


やっと気付く事が出来た事実に、あたしの涙は溢れるばかり。




「だったら、諦める必要なんかないじゃん?

琴弥は琴弥らしく、岬サマを追いかけてればいいんだよ」




優しく微笑んだ茜は、ハンカチであたしの涙を拭いてくれた。



本当は苦しかった。

諦めたくないと、心のどこかで思っていた。




「琴弥、辛いかもしれないけど頑張ってね」



「…うんっ!」




遂に気付いてしまった。

あの気持ちは「憧れ」ではなく、「好き」なんだったって事。




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