絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-




「あたし何回も名前呼んだのに、返事すらしないってどういう事かな?琴弥チャン?」




目の前で妖しく笑う茜に、あたしはただ「ごめんなさい!」と謝る事しか出来なかった。




時間は過ぎて、あっという間に放課後となっていた。


今朝起こった信じがたい出来事を、あたしの頭の中で再生する。





一時間目のチャイムが保健室に鳴り響くと、岬サマは栗色の髪の毛を揺らしながらあたしの上から降りた。


その表情は冷え切っていたけど、少しだけ照れているようにも見えた。




「…な、何すんのっ!!」



「言っただろうが。

俺以外のヤツをお前の心に入れたら、許さねーから」




脱いだスリッパを履きながら、ぶっきら棒に口を開く岬サマ。


あたしは真っ赤な顔を隠しながら岬サマを盗み見ていた。




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