絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-




あまりの岬サマの怖さに、あたしの声は喉から出てくれない。


そんなあたしをよそに、岬サマは仰向けに倒れ込んだあたしの身体の上に跨がってきた。


信じられない行動に、あたしの脳みそは着いて行かない。



岬サマはあたしの顔の横に腕をついて自分の身体を支えると、真剣な表情であたしを見つめてきた。




「…み、岬サマ」



「なぁ、琴弥…」




滅多に呼ばないあたしの名前を呼ばれて、あたしの心臓はうるさく動き始める。


…止まれ、あたしの心臓。

諦めたはずの想いが、元に戻りそうで怖かった。




「辞めんな。

お前はずっと俺の事を好きでいろ」




岬サマの言葉と同時に、タイミングよく一限目の始まりを告げるチャイムが鳴り響いた。




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