「じゃ、あたし帰る。
そういう事だから」
顔を伏せたまま、何も言わない岬サマ。
やっと言えた。
これで諦められるよね…?
あたしは岬サマの方を見ずに、保健室を出て行こうとした。
「―――痛っ!」
だけど、そんなあたしの行動は簡単に岬サマに認められる訳ではなかったらしい。
岬サマはさっきまで掴んでいたあたしの腕をもう一度掴むと、無言で保健室の奥へと歩き出した。
「何するの!?」
「ごちゃごちゃうっせーんだよ」
不機嫌な岬サマは、あたしの問い掛けにまともに答えてくれるはずもなく。
あたしの身体は、岬サマによってベッドに投げ付けられた。
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