「うぅっ…」 「涙まで流して、よほど嬉しいんだな?」 「当たり前じゃんか!あたしは…ずっと岬サマを追いかけていたんだから…」 そんな他愛のない会話をしながら、あたし達はベッドに倒れこんでいく。 岬サマの部屋で、愛を確かめ合う為に。 「出来るだけ、優しくするから」 「岬サマ…」 そんな些細な言葉にも、今のあたしは充分に反応する。 恥ずかしくなって、咄嗟に顔を隠した。 .