…岬サマの、欲しい物? 「それ、あたしにも買える?」 「全然ヨユー」 その言葉を聞いたあたしは、一気に気分が上がる。 それを岬サマにあげたら、機嫌が直るに違いない! 「で、岬サマの欲しい物って一体なんなの?」 ウキウキ気分で聞いたあたしがバカだった。 岬サマは一瞬妖しい笑みを浮かべると、あたしにどんどん近付いてくる。 「え…?」 あたしの声が漏れた瞬間、 岬サマがそっと耳元で呟いた。 「…俺の欲しいモンは、 ―――琴弥なんだけど」 .