「…あの、大変申し上げにくいんですけど、今日の日付は…」
「…二月八日だよ。もしかして、アンタ…」
茜の言葉を遮って、あたしは手帳を開く。
今日の日付の所には、赤ペンでこんな事が書いてあった。
「…岬サマ、十六歳の誕生日」
…って、すっかり忘れてた…!
今日は、岬サマの十六回目のバースデイだ!
最近色んな事があって、あたしの頭の中から吹っ飛んでいたらしい。
「あーら?岬サマ大好き人間の琴弥ちゃん…何があったのかしら」
「あ…あははー…」
事情を知らない茜は、どんどんあたしに迫ってくる。
ダイ君は…苦笑いだった。
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