あたしは、その時のダイ君の言葉に、ものすごく救われたような気がして。



…ダイ君の方が、あたしよりずっと苦しんでるのに。


それなのに、あたしは弱音を吐いてばっかりで情けない。


ここで負けちゃいけない、そう思えたんだ。




あたしがそう自覚してからは、ダイ君を見守る事にした。


悲しい時も、

苦しい時も、

嬉しい時も、

楽しい時も。


全ての瞬間に、あたしはダイ君の側にいるようにした。



同情なんかじゃない。


本当に、ダイ君といると楽しかったから。


早く元気になって欲しかったから。


ただ、その一心で、あたしはダイ君を見守っていた。




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