「おはよう、琴弥!」



「琴弥ちゃん、おっはー!」




教室に着けば、茜とダイ君という、最高の友達があたしを迎えてくれる。


…なんて幸せな事なんだろう。




「そう言えば…聞いてや琴弥ちゃん!茜ちゃんがやっぱり俺に酷いねん!」



「アンタの寒いギャグよりかはマシだよ」




茜はダイ君の頭を本気でシバく。


その場に倒れこんでうめくダイ君は、なんだかんだ言って嬉しそうで。


…正真正銘のMなんじゃないか?って最近思い始めた。




そうそう、ダイ君と言えば。


今はこんなにも元気だけど、ほんの少し前まではものすごく元気がなかった。

まるで、食に飢えている人間のようだった。




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