「岬…」 「親父、俺は誤解してた。 母さんがいなくなった理由は…親父のせいだと思ってた」 「岬…」 「でも、違ったんだよな。 親父だって辛かったんだよな。ああするしかなかったんだよな、母さんの幸せを考えれば…」 「岬…」 「…ごめん、今までごめん。俺、あんなに親父に酷い態度を取って、最低な息子だよな。 許されるとは思ってない。だけど、俺は―――!」 「岬、もういいから!」 次の瞬間。 亨さんは、土下座をしたままの岬サマを、ゆっくりと包み込むようにして抱きしめた。 .