意外な一面を知ったあたしは、動揺しながらも笑い返した。 少しだけ緊張がほぐれてきたみたい。 「…で、琴弥さんとの話はここまでにして。 用件って何だ?岬…」 あたしから岬サマへと視線を移す亨さん。 その表情は、険しいものに変わっていて。 岬サマは少し呼吸を置くと、亨さんの目を見て話し出した。 「謝りに来た」 「…謝りに?」 「謝りに、だ。 母さんの事について…」 岬サマの口から、「母さん」という単語が聞こえた瞬間、亨さんの眉がピクッと動いた。 .