亨さんは、岬サマを冷めた目で見ている。 …本当に仲が悪いんだ。 「何の用だ」 「話がある」 すぐに途切れる会話。 息苦しい雰囲気。 あたしはギュッと、岬サマが着ているダウンを握った。 「…俺に話があるとは、どういう風の吹き回しだ?」 「ほっとけ」 髪の毛をキチンとワックスで固めている亨さんは、ものすごく真面目に見える。 キリッとした切れ目は、視線があったら誰でも固まってしまいそう。 そんな事を思っている矢先、亨さんはあたしに視線を移した。 .