「…はい」 聞こえてくるのは、岬サマのお父さんと思われる声。 少し低くて、大人の雰囲気を漂わせている。 「…琴弥、開けるぞ」 「うん」 岬サマの問いかけに静かに頷くと、あたしは少しだけ目を閉じた。 …大丈夫。 大丈夫だから。 きっと、岬サマのお父さんは分かってくれる。 分かってくれるから。 落ち着け、琴弥…!! あたしが強く願った瞬間… ギイッ…という音と共に、 視界に光が差し込んできた。 .