「…岬様、今なんとおっしゃいました?」



「だから、実家に連れてけっつってんの!」




あたしの前には、軽く睨みを効かせている岬サマ。


そして…




「…何があったんですか、この状況は」




突然の岬サマの発言に、驚きっぱなしの笹山さん。




全てが明かされてから、まだ一日しか経っていない。


あたしにとっては、あまり時間が経ったようには思えなかった。



時間はあまりにも早く過ぎ去ってしまう。


そんな当たり前のようで気が付かなかった事を、あたしはひしひしと実感していた。




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