そして、次の日の朝。


俺は、大好きな母さんではなく、親父に起こされた。




「おはよう、岬」



「…パパぁ?」




…母さんかもしれない。


そんな淡い期待は、儚く散っていった。



俺は、ゆっくりとベッドから起き上がると、親父に聞いてみた。




「パパ!ママはどこ?」




俺の言葉に、親父の表情が険しくなっていく。


子供の俺にでも、何かがあるという事は、すぐに分かった。




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